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HP・BLOGお引越しの知らせ

皆様本日も
お越しいただき
本当に、ありがとうございます(^○^)

ご無沙汰して
申し訳ありません<(_ _)>

製作に大変手間がかかりましたが
新しいHPが
なんとか、形になりました
heart

ご登録のご変更をお願い致します。

現在のHPは当面運営しておりますが
ただ今、サーバーのハードウエアが
破損しているようで、まだ
見られない状態になっているかも
しれません。

今後の更新は新HPで
おこないたいと思いますので

どうぞ宜しくお願い致します。

パソコンとモバイル両方から
ご覧になれる形をとっておりますが
作品写真の配列など
見え方に違いがありますので
どうか、ご了承ください。

古いものや、画像の荒い写真など
新HPで使用できないものも
ありましたので
ご理解の程、宜しくお願い致します。

また、ユーチューブ動画などにも
掲載していく予定ですので
合わせてご覧ください。

作品の制作過程を掲載する予定の
ブログにつきましても
今後は、サイト内の
新HPよりおこないたいと
思います。

また、その他の
ブログに関しましては
同じく、サイト内にあります
アメーバーブログにて
掲載していきます(^○^)

是非、お立ち寄りください。

こちらのブログも
たくさん方々に訪れて頂き
本当に感謝です<(_ _)>

また過去の作品過程など
ご覧になりたいときは
是非、ご愛用ください!(^^)!

わたくし自身の幸せと
皆様の幸せを願って
にじ

今後とも
どうぞ宜しくお願い致します。

彫魂苑HP

https://cyoukonen.amebaownd.com/


愛と感謝を込めて

合掌





 
| 心の言葉〜刺青編〜 | 20:41 | comments(0) | trackbacks(0) | |
2015感謝を込めて



今日で、今年最後の仕事を
終えさせていただき
2015年、最後の夕日を見ながら

いろいろな事が、頭をよぎりました。

新年からまた
新しい扉が開くであろうと
思います(*^_^*)

皆様にとっても
私にとっても
自分の信念に従い、
心から幸せな時代になっていきますよう
願いを込めて。

29日heartお客様が
美味しそうなお餅を
届けて下さいまして。
うふ♪(* ̄ー ̄)

本当に
めっちゃ
とっても
大変
今までに食べた中で一番
That was the most delicious thing  I have ever eaten.

うまいっ!!
美味しかったです( ̄m ̄* )ムフッ♪

お忙しい所
ありがとうございました<(_ _)>



そして、最後の最後に
子猫ちゃんの
飼い主さんが決まりました(^^)vハート
年明が明けてから
巣だってゆきます(*^_^*)

感謝です<(_ _)>

どうか、子猫ちゃん、皆様
幸せをたくさん感じて
これからも暮らしていってくださいねハート

2015年 愛と感謝を込めて。

ありがとうございました。

合掌


 
| 心の言葉〜刺青編〜 | 22:21 | comments(0) | trackbacks(0) | |
刺青物語〜蓮の花のように〜最終



刺青物語〜蓮の花のように〜
は、以下をお読みください。


http://tuzurukotoba.jugem.jp/?eid=880

2014年、Rさんの両足の龍と蓮
背中の額とタッチアップ
全てが終わった。

ここには書ききれない
彼女との時間は
また違った方向で、形にしていこうと思う。

年が明けて、両腕も完成させた彼女は
言葉通り過去に決別し
新しい道を歩きはじめた。

そして
ご自身で、写真館へ行き
その綺麗な体を、記録に残した。

問い合わせの際
写真を撮ってもらうことさえ
断られ続けたそうだ。

どれだけ悔しかった事だろうかと思う。

最後に一軒だけ
女性のカメラマンの方が、了承してくれ

日ごろのRさんの口癖
「私は、歩く文化財!」
は、記録として残った。

Rさんはその写真を
私に自由に使ってほしいと言い

彼女と会う約束をした。

「先生とお会いするのを
 楽しみにしています。」

そのメールを最後に
彼女の肉体には会えなくなった。

11月30日。
体調不良を、
病院や友人に訴えながらも
救急車を呼ぶことなく
彼女は大量の吐血をし、息絶えた。

Rさんの娘さんが届けてくれた
写真の入ったDVDや彼女の形見と一緒に
添えられていた手紙に
そう書かれてあった。

生きた証を
彼女は残したかったのだろうか。

そうであれば また私も
彼女の生きた証を
これからゆっくり時間をかけて
形にしていこうと思う。

人間を嫌い、恨みながらも
人の中でしか
生きられない息苦しさと闘い

時には、平然と
生きているように見える私に
腹だたたしさを
覚えた事もあったのかもしれない。

彼女の苦しみをとってあげることも
代わってあげることも
私には出来ない。

けれど彼女は
「いつもここへ来ると、いいことがある。」
そう言ってくれた。

少しは、こんな私でも
誰かの役にたてているのだろうか。

彼女の凛とした後ろ姿を
こらからも
忘れることはないだろう。

彼女が写真館でとられたお写真を
フェイスブックにて
掲載しております。
どうぞ、刺青を愛してくれた彼女に
エールを送ってあげてください。

拙い文章ではありましたが
最後までお読みくださり
ありがとうございました<(_ _)>

私を信頼してくれた彼女に
心からの、愛と感謝を込めて。

泥の中から咲く
美しい蓮の花のように生きたRさんに捧ぐ。


合掌


 
| 心の言葉〜刺青編〜 | 19:32 | comments(2) | trackbacks(0) | |
刺青物語〜蓮の花のように〜





刺青物語〜蓮の花のように〜
は、以下をお読みください。


http://tuzurukotoba.jugem.jp/?eid=879

その日の朝は
とっても寒かった。

脂肪のないやせ細った彼女の体に
寒さがこたえるのか
防寒対策には余念がない。

「両親に会ってきた。」

うつむき加減で口をへの字に曲げ
Rさんが作業場に入ってきた。
いつものように
作業を進めながら話を聞いた。

「母親、ずいぶん弱ってました。
 憎まれ口のひとつでも
 聞かさせるかと思ったけど
 なんか、拍子抜けした。
 それでも、なんや言わんでええこと
 ごちゃごちゃ言うから
 疲れた・・・
 ちょっと痴呆が入ってるみたいや。

 父親は、相変わらず
 訳の分からんこと言うてた。
 私の名前呼んだりして。
 ほれでもやっぱり・・・
 嬉しかったんかなぁ〜。。。」

そう教えてくれたRさんに

「そうですね、嬉しかったんでしょうね。」

と、彼女の決断をねぎらおうと
言葉をかけた。

そのあとRさんの口から
せきを切ったように
過去の辛かった思いがあふれだした。

そして
どうしても、母親への憎しみが消えないと
涙を流し、打ち明けてくれた。

愛されたかった切なさと
愛してもらえなかった深い悲しみ。

久しぶりに母親に会い
封印していた憎悪の感情が
彼女の心に蘇ったのだろう。

その感情を握りしめているままでは
Rさん自身が、この先も辛いまま
人生を生きていかなければならない。

どんな憎しみの念を他人に向けようと
それは、巡り巡って
自分の所へ帰ってくる。

私は、Rさんに
今ある幸せを感じて欲しいと
心から願った。

「今日は特に痛いなぁ〜・・・。」

丁度、彼女の苦手な
足の付け根の部分に差し掛かった頃

自分の弱い心をごまかすかのように
Rさんがつぶやいた。

時々彼女は、声にならない声で
「うぅ〜〜〜っ!!!」
と、痛みをこらえていた。

私の作業の手元を照らす
電気スタンドの柄を握りしめて。

その光景がまるで
お産をする妊婦さんのようで

「ハイRさんっ!いきんでぇ〜〜〜!!!
 頭が見えてきてますよぉ〜〜〜!!!」

と、冗談を言うと

痛みに集中し
呼吸するのを忘れていたRさんが
止めていた息を一気に吐き出し

「がははははっ!!!」

と、大きな声で笑った。

「先生、笑かさんといて下さい。
 力、抜けますやん。」

笑い過ぎて出た涙なのか
さっきの涙の延長なのか
それを拭っている彼女の顔を見ながら

「はい。力抜いといてくださいね。」

と、にっこり笑うと

「意地悪やわぁ〜」

と、彼女もまた笑った。

「先生、背中の色の
 タッチアップの時なんやけど
 他にも彫りたいなぁ〜って思ってる。
 ちょっとさみしいやろ?
 隙間が空いて。」

少しづつ、少しづつ
刺青の入ってない空間を埋めたくなる
彼女はまさに
刺青マジックに、はまってしまった。

「図柄は何がいいですか?」

「以前は、彫豊先生に任せたんやけど
 鳳凰は、私を表してると思ってるんよ。
 やから、鳥は一匹でええわ。
 三匹の龍は
 なんか私を守ってくれてる感じかな。」

人間なんて大嫌い。
そういつも言っている
彼女の言葉とは裏腹に

彼女には、たくさんの支援者がいた。
愛する娘さんはもちろんのこと

遠く離れた北海道に
毎日のように電話でやりとりをする
親友もいた。

近くには、彼女の身を案じ
日曜になると顔を出してくれるという
幼なじみの同級生のNくん。

また、歳は違うが地元の友人の
ガソリンスタンドを経営する
I社長という方が
親身になって
彼女をサポートしてくれていた。

「そうですねぇ。足に蓮の花を入れたんで
 背中にも蓮の花を散らして
 統一感をだすとか・・・
 渦や雲をいれて
 背景を少し埋めていったら
 綺麗やと思いますよ。」

「それいいね!
 じゃぁ、それでお願いします!。」
 
つづく



 
| 心の言葉〜刺青編〜 | 21:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
刺青物語〜蓮の花のように〜



刺青物語〜蓮の花のように〜
は、以下をお読みください。

http://tuzurukotoba.jugem.jp/?eid=877



回を重ねるごとに、彼女が
時間より早く来てくれるようになった。

「あんまり早いと私、琥珀の散歩からまだ
 帰ってきてないかもしれませんので
 15分ぐらい前やったら、
 入ってきてもらっても大丈夫ですよ。」

琥珀は、11歳になる
チワワとポメラニアンのミックス犬で
息子が9歳の時
誕生日プレゼントとして
我が家にやってきた家族である。

「すんません!だんだん来るのが
 早くなってしもうて。
 痛いの嫌やけど、完成が待ち遠しくて
 ここへ来るのが楽しみになってきてね!
 朝になると、ワクワクするんです。」

Rさんの言葉が胸にしみた。

前回終わった後、
病院へ検診に行くと言っていたので
結果を聞いてみた。

「そうそう、それなんやけど
 血液検査の数値も
 ずいぶん安定してきて、お医者さんも
 ビックリしてた。」

そういって、
血液検査の結果を見せてくれた。

少しほっとした。

時々彼女は、作業の合間に鼻血を出した。
一度出ると、止まらない。

作業を中断し、落ち着くまで
時間をとった。
何度か、今日はここまでにしましょうか?と
たずねてはみたけれど
Rさんは、首を縦には振らなかった。

芯が強くて、とても真面目な女性だ。

完成させたい。
完成させたら、何か変われそうな気がする。

その想いで一杯だったんだろうと思う。

刺青を受けている際には、出血は殆んどなく
傷の治りも早い。
免疫力も弱っているだろうに
それが不思議だった。


人の意識とは時に
信じられない程の力を生む。

普段使っている顕在意識。
普段眠っている潜在意識。

この眠っている潜在意識を
呼び起こし使うことにより
人の可能性は確実に広がる。

そう何度も、本やメディアで目にした。
実際に、私は
自分の思考というものが
自分に与える影響というものを
実感している。

そして思考を超えた
潜在意識の重要性もまた然り。

「実は、両親に会いに行かんと
 あかんようになってもて・・・。」

今日はどことなく
気が重そうなRさんだった。

話によると
お母さんはご病気で
体がもう弱っているらしい。

お父さんが
鶏の世話や畑仕事のかたわら
お母さんの食事なども作っているそうだ。

気が重そうなのは
お母さんに会って、また自分が
傷つけられるのではないか?という不安と
傷つくのは嫌だという抵抗と
傷つきたくないという自己防衛が

彼女を沈ませているように思えた。

それでも
心の中に数パーセント宿っている
会ってみようと思う気持ちが
彼女を迷わせているのだろう。

「Rさん、私も母に会うと
 どっと疲れたりしますよ。
 今でこそ、仲良くやれてますけど
 私の母も気分屋さんで
 自分勝手です。
 そんなもんやと思っていたら
 ええんと違いますか。」

と、あまりにも気が重たそうなRさんを
励まそうと、笑い飛ばしてみた。

私の母は、自分の体のこと
父の事、祖父や祖母の事
生きることについて絶望した時期があった。

私がまだ小学生だった頃
母は、兄と私を連れて
無理心中をこころみた事がある。
それは、何もわからない私と違って
状況が把握できた2つ上の兄によって
阻止された。


生きてて良かったと思う。
生かされてきて良かったと思う。

たくさんの人に出会い
喜怒哀楽を経験し
夢を見ることだって出来る。

ここにこうして在るだけで
価値のある事なのだ。

人は誰しも、自分が足を
踏まれたことばかりを覚えているが
自分もまた、
誰かの足を踏みながら生きている。

憎しみからは何も生まれない。
彼女にそう伝えたかった。

つづく


 
| 心の言葉〜刺青編〜 | 18:27 | comments(0) | trackbacks(0) | |
刺青物語〜蓮の花のように〜



刺青物語〜蓮の花のように〜
は、以下をお読みください。


http://tuzurukotoba.jugem.jp/?eid=876


通い始めてすぐ、Rさんは
時間に遅れてくるどころか
ずいぶん早くに来られ
直前まで車の中で
待ってくれているようになった。

「私、高速道路は怖くて
 走れないからね
 下道を通ってきますねん。」

真面目で実直な性格がうかがえる。

Rさんの運転で
だいたい1時間ぐらいかかる所から
通ってくださっていた。

「前回の傷の治りはどうですか?」

やはり、体の事が気にかかる。

「はい、順調です。かゆくてかゆくて
 たまりません!」

いつもの、Rさんスマイルで笑っていた。

「ヒスイちゃん!今日も宜しくねっ。」

そう言って、準備をしながら
当時飼っていた
シェパードのヒスイと
いつも挨拶をかわしてくれた。

ヒスイはいつも、お客様の隣で
お客様の体に寄り添いながら
仕事の間中、大人しく寝ているのが
仕事だった。

体が大きくて体重は30キロ弱。
犬が嫌いな人には、
怖い存在だと思うのですが

ヒスイは愛らしい性格で
犬好きな人にとっては
たまらない癒しをもたらす
存在だったらしい。

犬種で大体の性格は判断できるが
犬にもそれぞれの個性がある。
仕事の間中、
大人しく居れるようになるまで
訓練するのに、大変な労力がかかった。

また、普通に犬を飼うのと違って
衛生面に気を付け
ボディーチェックは毎日欠かせない。


まだ世間では
認知度は低いかもしれないが

高度な訓練を受け
病院でセラピー犬として
人の心や身体のリハビリテーションを
目的として活躍する犬もいる。


愛玩犬として家で飼うのであれば
必要最低限の訓練があれば
いう事はないと思う。

犬も人と同じく
好きに生きていてほしいと
ヒスイが亡くなった時に思った。

「先生、
 やっぱり片方だけっておかしいでしょ?
 右が終わったらね、
 左に今度は下りの龍と蓮の花を
 入れたいんよ。

 それでね、この刺青が終わる頃
 私、何かが変われる気がするんよね。」

Rさんが、そう言っていたのは
同棲していた彼氏と折り合いがつかず
ずいぶん悩んでいた事が原因だった。

「彼はねー、全然思いやりがない。
 私の事が好きなんじゃないんよね。
 私のお金が目当て。」

そう話してくれるRさんの表情が
今までにないほど、険しくなった。
ずいぶん大きなお金も貸していたようで
返ってくる見込みもないらしい。

「お金貸した挙句、彼のせいで体壊してね。
 生死の境をさまよったんよ。
 意識がないから分からんかったけど
 お医者さんにも、
 もうあかんって、言われてたらしい。
 やから、ちゃんと仕事も出来んようになった。

 けどたまにね、こんな私にも
 仕事せえへんか〜って
 声かけてくれるご夫婦がいてね
 祭りの時とか
 テキヤのカステラ焼く仕事
 手伝ってって言うてもらえるんよね。

 でも
 なんも出来へんから
 怒られてばっかりやねんけど
 喋ることだけは、出来るから
 接客担当。
 そんな私にも、ちゃんとした日当くれて
 奥さんはいつもありがとうって
 言うてくれるねん。
 ありがたいなぁ。。。」

そう言って微笑んだ。

「なんでその彼と、別れないんですか?」
単刀直入に聞いてみた。

「別れてくれへんのよねー・・・。
 ハッキリと好きでもないって言うてるし
 あんたみたいな男は
 馬に蹴られて死んでまえ!って言うたるねん。」

馬もさぞかし、嫌やろう・・・と
心の中で呟きながら

「別れてくれへんのは
 Rさんの事が
 好きだからじゃないんですか?」

と、たずねた。

「イヤ、お金でしょ。
 ほんでなー、刺青に使うお金なんか
 もったいないって言うねん!
 
 私が、自分の為に
 私の好きな事をするのに使うお金や!

 あんたの為に使うお金に比べたら
 よっぽど価値があるわっ!
 って、言うたってん。
 私の刺青見ても
 知らん顔するしなー

 ちょっと薬塗って?って言うても
 文句言われる。

 やから、二度と言わへん!」

Rさんは、ずいぶん憤慨していた。

刺青に理解を示してくれる男性の方が
少ないかもしれん・・・
という言葉を、私は飲み込んだ。

「それに貸したお金が返ってこうへんぶん
 私を病気にさせたぶん
 働らいてもらわなっ!
 私、鬼やろ?」

彼女の声は荒立ち
怒りは、ピークだった。
おそらく、
彼女の病気を後押ししている要因の一つは

この怒りにあると感じた。

母への怒り
彼への怒り
人間というものへの怒り。

そして、その根底に
愛を求める想いと
切なさと寂しさの入り混じった
やり場のない感情を
押しこらえているように感じた。

私は彼女の事を、冷たい人間とも
鬼やとも、思ったことはない。

むしろ、情に厚く
少々素直ではないが
繊細な女性なんだと感じていた。

私やったら、四の五の言わず
そんな男は追い出しているに違いない。

「やぁ、もうこんなに進んだん?」

彼女の肌は柔らかく
墨もよく滲んでくれた。

「ハイ、肌もやわらかくて
 墨もよく入ります。
 色が馴染む頃が楽しみですね!」

そういうと、彼女は嬉しそうだった。

さほど、出血があるわけでもなく
傷の治りも良い。

しかし少々やせ過ぎで、
栄養をとっていないのではないかと
心配になり

「ご飯食べてますか?」
と、たずねると案の定

「あんまり食べられへんのです。」
そう正直に答えてくれた。

医師から、栄養のサプリメントを
もらっているそうで
それを飲んでカバーしているらしい。

「倒れんようにしてくださいよっ?」
そう言いながら消毒をし
いつものように、写真を撮った。

「この写真をねー、
 毎回現像しに行くのが楽しみで。」

どうやら
近所のKカメラの店員のお兄ちゃんが
彼女の刺青の写真に、驚くと同時に
嬉しそうな表情を見せるのだという。

その様子を見て、また彼女も
小悪魔のような笑みを浮かべ
嬉しそうに笑ったのだろうと
そんな光景が目に浮かんだ。

つづく

 

 






 
| 心の言葉〜刺青編〜 | 20:20 | comments(0) | trackbacks(0) | |
刺青物語〜蓮の花のように〜

刺青物語〜蓮の花のように〜
は、以下をお読みください。

http://tuzurukotoba.jugem.jp/?eid=875


10年以上ぶりに
刺青を彫りに来た彼女は

打ち合わせの時と違って
少し緊張していた。

前回は、電車。
今回は車で来た為、道をまた間違えて
案の定、時間に少し遅れた。

「ごめん先生!また遅れてしまった・・・!
 次は大丈夫!もう、道覚えたから。
 以前この近所まで
 仕事で来てたんやけどなぁ。」

どうやらこの近隣で
生命保険の仕事を
やっていた時期があるらしい。

口が達者そうやから
営業には向いているやろうと思った。

「さぁ、そしたらいきましょかっ!」
遅れた時間のことを考え
早々に
作業の段取りを組んで声をかけた。

「やっぱり痛いかなぁ〜?」
はにかみながら、正面を向いたまま
Rさんが、つぶやいた。

「痛いでしょうねぇ〜(笑)
 10年以上ぶりですから」

新たに彫る図柄、龍と蓮の花を
右足から彫り始める事にし

蓮の花に色を入れる際
背中の色あせたカラーの部分を一緒に
タッチアップすることにした。

「力、抜いといてくださいね。」

緊張している彼女に声をかける。

さて、肌の具合はどうやろう?
見た感じ綺麗な肌ではあるが
やはり元気がない。

ご飯食べてへんのやろうなぁ
栄養取れてない感じやなぁ、と
心配しながらも
彫り始めた。

「わッ!!!痛いっ!!!」

「痛いですねぇ〜(笑)」

「こんなに痛かったっけ?」

「ハイ、針で刺してますから
 痛くなかったら、それこそ
 病院へ行ってもらわんと(笑)」

「ほんまやなぁ〜(笑)」

そんな会話が続いたあと
Rさんが

「実は私、夢を見てね〜
 彫豊先生の夢。どんな夢やったか
 忘れてんけど、
 それでHP見ようと思ったら
 以前のページがなくって
 めっちゃ探して、やっと此処を見つけてね。
 電話かけたんです。

 まさか、彫豊先生が亡くなっていたとは
 思ってなくて、びっくりしたけど
 また彫りにおいでって
 言われたような気がして。」

そうやったんか。この出会いに
どんな意味があるんか
この時は、まだ分からなかったけれど

人と人とは縁があって出会う。
無駄な出会いなどひとつもなく
道ですれ違う人でさえも

世界の人口70億だか
72億だかいう人間が生きている中で
ものすごい確率で出会っている
奇跡的な出会いを果たした人達なのだ。

そんな事を、最近は思うようになった。

「ご家族は、知ってはるんですか?
 刺青の事」

そう尋ねた私に、Rさんは身の上話を始めた。

「両親は、知りません。
 言うても私、もう47歳ですから(笑)
 親の許可はいらんでしょ?
 
 旦那は、亡くなりました。
 莫大な借金を残して。
 亡くなった後に、知ったんですけどね。

 それで私、 
 自己破産した事があるんです。

 以前刺青を彫りに来てた時は
 旦那は、まだ生きてました。
 反対はしなかった。
 綺麗やと言うてましたよ。

 旦那が亡くなる前はねー
 一緒に、居酒屋やってたんです。
 一生懸命働いた。
 従業員の子も雇って、結構繁盛してました。
 でも私、人当たりが
 相当きつかったやろうと思います。」

彼女の話によると、
なかなかの腕利き女将という感じで
全てを切り盛りし
身を粉にして働いていたようだ。

「やから、子供は両親に任せっきりで。
 私、ほとんど育ててないんです。
 親はなくても、子は育つってホンマですね。」

そう言って、笑った。

後に、ご挨拶させていただくことになる
彼女がいつも自慢していた娘さんは
中部地方の大学で
声楽を学んでいるそうで

大学に通いながら、アルバイトをして
一人暮らしをしていた。

Rさんに似て、
色も白くべっぴんさんで
キャシャな体からは想像できない程

本当にしっかりしている。

大学では変わり者らしいが
自分の人生を
しっかりと、生きている人なんやと感じた。

10代で、父を亡くし
20代で、母を亡くしたRさんの娘さんが

残された祖父と祖母の事も
気にかけながら

これから、どれだけたくましく
人生を謳歌させてゆくのか。

私は
心から応援していきたいと思った。

「実はね、
 両親とは長い事会ってないんです。
 母親は大っ嫌い。
 要領のいい妹と違って
 子供の頃から、どんくさくて要領の悪い
 私の事が嫌いやったみたいで
 アホやの、ボケやの
 ひどい事、言われて育ちましたから。
 
 そのぶん
 父親には可愛がってもらいました。
 闘鶏って、鶏を戦わせるやつを手伝ったり、
 犬のブリーダーもやってましたから
 犬の世話なんかも私の仕事。
 後は、畑を手伝ったり
 父の話し相手。」

 「お母さん、Rさんに
 焼きもちやいてたんかもしれませんね。」

私がそう言うと

「そうかもしれません。」
と、彼女が答えた。

「だから、人間が大っ嫌い。
 私、すごく冷たい人間なんです。
 人なんて、どうでもいい。
 その代り、動物には情がわいて仕方がない。

 文鳥と、犬を三匹飼ってるんですけど
 この子達の為に
 生きてるようなもんです。」

そう話してくれた彼女は
どことなく寂しそうで
それは、本心ではないように思えた。

私も数年前までは両親が大嫌いだった。
絶縁状態にまでし
一切の連絡を絶った。

父は、自分の考え価値観を押し付ける人で
私がどうしたいとか、
私の想いとかより
自分にとって損か得かが大事な人だった。

母は、若い頃発症した難病と
今も闘っている。
病気のせいもあって
家では、いつも苦しそうで
家事などあまりせず
いつも暴言を吐く機嫌の悪い母の姿があった。

兄は、中学に入ると
家に帰ってこなくなった。

父も仕事は真面目にするが
家には帰ってこない日が多く

機嫌の悪い母と二人
暗い家の中で過ごすことが多かった。

しかし、そんな両親も
どうやって生きていったらいいのか
何が幸せなのか
その時には分からずに
手探りで、生きてきたのだろうと思う。

そう思えるようになった今
両親の過去も、自分の過去も
この道のりがあったから
現在の自分があるのだと言える。

そこに何も間違いはなく
誰が悪いわけでもなく
私自身が足りなかったわけでもない。

例えば、愛に恵まれた両親のもとで
お金や食べるものにも困らず
何不自由ないお坊ちゃまや
お嬢様で育ったとしたら

当たり前の中にある
自分の光に気づくことが出来ない。

闇があって
はじめて人は、光というものを知る。

その光を知る為に
人は生まれてくる。

千差万別な人生というストーリーを描いて。

闇と光。
そのどちらも受け入れることが出来た時
自分を受け入れることができ
他人を受け入れることができる。

そして何処も欠けているわけではなく
自分そのものが
自分そのものであっていいと
気づくことが出来るのではないか。

あっと言う間に、2時間が過ぎた。

心配していた体の不調もなく
作業を終えることが出来た。

時々、痛いという言葉を連発しながらも
Rさんは、耐えてくれた。

これだけ、おしゃべりしながら
刺青をうけていて
本当に痛いのだろうか?と
こちらが疑問に思うほど

彼女は、よく喋る人だった。

「毎回、写真を撮って進行具合を
 ブログにも掲載していきますね。
 良かったら見て下さい。」

「ハイ!私、方向音痴の機械音痴ですけど
 探してみます!」

言葉通り
いつも携帯やスマホの画面を
押し間違えては、頭を抱えていた。

最後に、彼女も
自分のデジタルカメラで
写真をとって欲しいと言い

毎回、数枚の写真を撮り続けた。

「ありがとうございました。」
そう言いながらも
動物のことや、日常の話を繰り返しながら
名残惜しそうに、彼女が帰っていった。

つづく




 
| 心の言葉〜刺青編〜 | 19:59 | comments(0) | trackbacks(0) | |
刺青物語〜蓮の花のように〜

新しい連載が 始まりました。
宜しかったら、ご完読ください。
刺青を背負った人の物語です。




第一章〜はじまり〜

今朝はやく、荷物が届いた。

お歳暮にしては
異物な形の
紙袋に包まれた大きな荷物。

送り主を見ると
先日亡くなったRさんの
娘さんからでした。


一年ほど前、Rさんから
一本の電話がかかってきた。

「若い頃、
彫豊先生にお世話になって
背中に刺青を彫ってもらった者です。

また新たに、
彫りたいと考えているのですが
相談にのっていただけませんか?」

電話の後ろで数匹の犬が
ワンワンと元気に吠えている様子が
うかがえた。

「分かりました。では、後日
詳しい打ち合わせをしましょう。」

私はそう言って、日を合わせ予定を組み
彼女と会う事にした。

その後も
彼女の事を思い出そうとしたが
この時は、お名前だけでは
お顔も、どんな刺青だったかも
思い出せないまま。

打ち合わせの当日
玄関の前で、
犬猫たちの日向ぼっこに付き合いながら

とても方向音痴で・・・と
電話口で不安そうだった
Rさんがやってくるのを待っていた。

案の定、何度も道を間違え
電話をくれた。
そして時間に遅れ

そこに訪れた彼女は
真っ赤な口紅をぬり

濃いえんじ色のブーツをはき
タイトなジーンズに
ルーズなセーターをはおった

とってもお洒落な
いで立ちで
颯爽と現れた。


「こんにちは!お久しぶりです!」

お互いに挨拶をかわし
元気そうな笑顔の彼女を
部屋に通した。

お顔だけでは
まだ思い出せない。

私達彫師は、仕事の間中
お客様の体と向き合い
仕事をしているので
刺青が完成、終わった後では
お顔を思い出せないことが
多くある。

「何を彫っていらっしゃいましたか?」
そう問いかける私に

彼女はもの応じせず服を脱いで
背中を見せてくれた。

その作品は、彫豊先生が
幾年か前に彫られたもので

色の一部が色あせてきたので
タッチアップしてほしいというものと

新たに、何かを彫りたいと
いう希望を話してくれた。

そして、言いにくそうに

「その前に・・・
実は私、病を抱えているんです。
うつる病気では決してありません。
でも、この先、
命がどうなるかは分かりません」

そんな言葉を、私に投げかけた。

私がどんな反応をするのか
不安だっただろうと思う。
断られるのも承知で
此処へ来たと、後で話してくれた。

「まずは、そんな状態の時に
刺青を彫っても、体は大丈夫なのか?

家族は何といっているのか?
担当されている医師の許可はあるのか?」

思いつく質問を
彼女に返した。

「医師は、反対ではあるが
Rさんの意志を尊重すると言っていました。」

そう答えた。
こんな風に患者の意志を
尊重してくれる医師が
いるのかどうか
私には分からないが

その後も、
刺青が増え続けながらも
治療や定期検診を
受けに行っておられた事を思うと

医師はそれを仕事として
受け入れるしかなかったのだろうと思う。

しかし人として
刺青を褒めてくれた事もあると
彼女は嬉しそうに話してくれた。

合間に、彫豊先生との
やりとりや
当時彫っていた頃の話を
お聞きするうちに

Rさんの事を思い出した。
顔はやはり覚えていなかったが

以前Rさんが
亡くなられた旦那様と一緒に
営業されていた飲食店で
取り扱っていた
めずらしいお肉を
差し入れしてくれたことや

当時、彫豊先生が親しくされていた
絵描きの大学生さんの
モデルになったことや

故・彫豊の懐かしい話を聞きながら

断片的な記憶が繋がり蘇った。

人は、どこかで繋がっているんやなぁ。
と、
この一期一会に
感謝した。

「無理は決してしないこと
 医師の診断は、必ず知らせてくれること」

それを条件に
私は、この仕事を受けることにした。

彼女のプライベートに
踏み込んだ仕事が始まった。
正直、この時は重たかった。

ただでさえ、世間では批判も多い
刺青という世界で生きている私にとって

どんな誹謗中傷があろうと
受けて、たたなければならない。

私は何故、
刺青師という仕事しているのか?
私は何故、
ここに存在するのか?

昔からの長い問いかけへの
答えを見つけるための
自分との戦いが始まった。

つづく






























 
| 心の言葉〜刺青編〜 | 19:09 | comments(0) | trackbacks(0) | |
年末年始のご挨拶♪゜・*:.。. .。.:*・♪
2014年度末日も、最後のお仕事を終わらせていただき
感謝が広がる今日この頃おじぎ
本当にありがとうございました。

同じく、遠方より打ち合わせに来て下さり
ありがとうございましたm(_)m
下絵、頑張ります(*^^)v

いろいろな事がある毎日ですが、
ひとつひとつ、一歩一歩前進です(^^)

お客様に、2015年は羊。
幸せが来る。と書くんやそうですよ〜♪゜・*:.。. .。.:*・♪
と、教えていただきheart

ホンマそのとおり。
我が子も、羊の役をするそうなんですよぉ〜(笑)
(職場で・・・)

ただいま息子も、脱皮の最中。
どれだけアホやねん!って、痛感する日々が続ていますが

親であるがゆえに、足を踏まれても
裏切られても、頭をカチ割られても(笑)
大切な息子であることに変わりはなく。

そんなアホな息子に育てたのは私なので(笑)
私も、もっと成長して
最後に「愛」が勝つところを拝んでから
この世を去りたいですね(笑)

それまでは、一生懸命 本年度も
心を込めてお仕事をさせていただき、日々精進し
魂を刻んでいきたいと思います手

健康にお気遣いをいただき
(いつもありがとうございます☆.。.:*・)



美味しいふぐを食べハート
(いつもありがとうございます☆.。.:*・)



綺麗なお花たちに囲まれ(^^)heart





肩こりも癒してあげながら手





皆様のお心遣いが、身にしみる今日この頃。。。
これからも頑張ります(*^^)v

励ましのメール・お年賀など、ありがとうございましたハート
余談ですが・・・
ついにわたくし、iPhoneデビューしました(*^^)v(笑)
まだ使いこなせておりませんが・・・

本年度も、どうぞよろしくお願い致しますm(_)m
感謝を込めて〜(合掌)

2015 元旦

 
| 心の言葉〜刺青編〜 | 16:06 | comments(0) | trackbacks(0) | |
アートトラック♪。.:*・゜
今日はとっても寒かったですね(>_<)
風邪をひかれないよう、十二分にご注意くださいね(^^)
私も、うがいを徹底して 乗り越えたいです♪。.:*・゜

そうそう先日、偶然にも実物を見ました!
(何を?)

彫魂苑で彫られた作品の描かれたアートトラックハート

以前、アートされた直後に掲載させていただきましたけれど
また、載せてもいいですか?
(もう勝手に載せてるし)(笑)



こちらは、サイドのアート。
彫魂苑の図柄ではありませんが、とっても綺麗ですね♪



そして、前にはチョッパーが刺青入れておりましたわさっ(笑)
かわいいですね♪
私も、夏にはチョッパーTシャツ来て仕事してます手
(えっ?似合わんって?)



やっぱり実物を見ると、違いますね♪。.:*・゜
めっちゃ嬉しいですわっ☆.。.:*・☆.。.:*・☆.。.:*・

とっても気前の良い社長さんで♪
お仕事も頑張っておられることと思います♪。.:*・゜

ご家族、奥様想いのお父さんでもあります☆.。.:*・
やんちゃな息子さん(笑) 元気にしておられるでしょうか(^^)

さて、下絵もあと一つ♪。.:*・゜
明日に備えて、充電いたします(*^^)v

本日もありがとうございましたm(_)m
〜感謝を込めて〜(合掌)


 
| 心の言葉〜刺青編〜 | 18:28 | comments(0) | trackbacks(0) | |
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